きままにバンクーバー生活

バンクーバーでの生活(主に妊娠、出産、子育て)をきままにつづっていきます

外回転術のはなし

こんにちは!

今回は、外回転術(External Cephalic Version)のお話です。

 

33週の検診で逆子だねーとお医者さんに言われ、

34週の検診でまだ逆子だった場合帝王切開の予約を入れるか外回転術を試すか決めようと説明を受けました。

私はそれまで外回転術を知らず、家に帰って日本語で調べてみたら

麻酔を入れて一泊する、思ったより大がかりな処置…

しかし、海外での帝王切開にビビリまくっていた私は、もし自然に直らなかったら試してみようと決意しました。

 

むかえた34週検診。

 

逆子直らず無念

 

お医者さんに帝王切開はなるべく避けたいから外回転術やりますと返答。

詳しくお話を聞いたところ、麻酔入れない方針とのことでちょっとビビる。

分娩では使うのに…

お医者さん曰く、麻酔を使ってしまうとお母さんの感覚が鈍くなるから赤ちゃんに負荷がかかりすぎてしまう恐れがあり危険だからとのことでした。

 

36週と2日の日に外回転術の予約が取れ、当日を待つことになりました。

 

 

●事前のエコー検査

外回転術前日に、処置をしてもらう病院でエコー検査を受けました。

通常だとエコーは妊娠期間中2回しかやらないのでちょっとラッキー?

技師さん2人体制で1時間弱じっくり検査。

ここが胎盤で~赤ちゃんの状態が~とか色々話しながら見てくださったけど、

専門的な話なので私はいまいち理解できず…

最後にモニターをちょっと見せてくれて、赤ちゃんの大きさや髪の毛が生えてることなど教えてもらいました。

(通っている産院では赤ちゃんの大きさ教えてくれない)

しかし、パウンドとオンスで言われたから全然ピンとこなくて即効忘れる。

5パウンドなんとかだったから、多分2500グラムはあるはず…?

帰りにエコー画像を印刷してもらいました!嬉しい!

 

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●施術当日

前日の夜から飲食禁止で臨む当日。

妊娠中死ぬほど喉渇く+後期で食欲やばいので辛い。

 

病院に着いたらガウンに着替えて、尿検査と血液検査。

そして看護師さんから問診を受けるんですが、

英語が…英語が難しい…

本人と家族の既往歴とか妊娠中の体調とか色々聞かれ、ここ最近英語環境から離れてのんべんだらりと生きていた私の脳が英語を拒否する…

ちゃんと勉強しないとマジでやばい。

 処置前から既に撃沈していた私に追い打ちをかけるかのように張り止めの点滴投入。

正直外回転術より点滴入れる方が私はしんどかった。

こんなんで無痛分娩なんてできるのだろうか。

 

点滴が効くまで1時間ほどそのまま待機。

その間担当の先生が来て触診をしたり、エコーや赤ちゃんの心拍を確認したり。

8時に病院に来て、処置が始まったのは9時45分くらいだったかな。

赤ちゃんの位置的に、反時計回りに回していくことになり

赤ちゃんの頭のあたりに先生が手を当ててぐいーっと体重を乗せる。

すごい苦しい。吐きそう。

お腹を思いっきり押されているので息が止まりそうになるけど、看護師さんに息止めないで!と言われなんとか呼吸を続ける。

無意識に腹筋に力が入ってしまう。

先生も全力で押してくれるので息上がってて大変申し訳ない。

腹筋が強いね!!って言われ力抜こうとするも無理。ほんと申し訳ない。

痛みのレベルで言うと、VIO脱毛の初回のIのあたりくらいかな?

うめき声と冷や汗が出るけど、耐えられるくらい。

痛みが絶え間なく続いたらかなり辛いけど、ちょっと動かしたらエコーで確認するために一旦止まるので休憩できる分なんとか大丈夫でした。

個人的には麻酔無くても全然大丈夫だと思う。痛いけど。

赤ちゃんが90度くらい回ったところで一旦休憩。

ここから先はほとんど痛みもなく、クルッと回ってくれて終了!

頑張ったね我が子よ…!あなたずっと寝てたけど…!!

最後にエコーで赤ちゃんの頭が下にあることを確認、

心拍を測る機械を付けて1時間~1時間半ほど、心拍が弱くなったりしないか様子を見ます。

ここでやっとお水が飲めた…

 

処置中動かずじっとしていた赤ちゃんですが、このあたりで目を覚ましたのか

ゴソゴソ動いたりお腹に付いてる機械を蹴ったり元気な様子。よかった。

ほんとに寝てたとしたら、起きたら体勢変わっててびっくりしたのかな?

ていうかすごい動かされてるのに全然起きないってどういうこと…

 

1時間半後に看護師さんが先生を呼んでくれ、心拍が安定しているのでそのまま帰宅となりました。

看護師さん「Now, you eat!」

 

夫が迎えに来てくれるまで、朝夫がお腹空いたら食べなさいって持たせてくれたチョコバーをちみちみ食べる。

心配していた実母と義母にも無事終わったことを報告。

気分的にはお肉とか食べたかったけど、まださすがにちょっと気持ち悪かったので

牛肉ボール入りのフォーを食べて帰りました。

(バンクーバーはベトナム系の移民の人も多いのでフォーが美味しいんですよ)

 

夫も何故か心配し過ぎてお腹壊してたのでちょうどよかったかな!

 

 

●まとめ

というわけで、無事逆子治りました!!やったー!!

ここまできたら下から産みたい。頑張ってくれた先生の為にも。

結果的に帝王切開になってしまったらそれはそれで仕方ないですけどね。

注射でヒーヒー言ってるくらいの外傷によわよわ人間なので…

 

ちなみに、今回の外回転術にかかった費用は検査も含めてすべて無料です。

 

言ってしまえば私のわがままというか、最初から帝王切開にすることもできたのに

妊婦(私)の希望通りのお産にかかる費用も国が負担してくれるっていうのがなんだか嬉しく感じました。

ある程度費用がかかるならトライしていなかったかも知れないし。

子どもと母親を大事にしてくれるカナダという国の方針が。、またひとつ好きになった出来事でした。

 

あとは無事に産むだけだー!!怖いけどがんばるぞー!!